こんにちは。”必癒仕事人” ことカウンセラーの 西嶋 蘭 です。
まずは私についてのご案内をさせてくださいね。
活動理念、活動内容はコチラ
https://ayame2960wl.jimdofree.com/ (当社HP)
ご依頼等、メッセージはコチラ
https://lin.ee/YlFDJ8I (梟 彩女 公式LINE)
まだまだよく聞く【NOと言えない日本人】
さて、今日はこんな話をしてみようと思います。
私自身もこんな一面を持っている一人ではありますが、それはどうしてか
そして『NO』と言えるから良い、という単純なものでもないこともありますよね。
『NO』と言えないとされる日本人の傾向やその理由については
文化や社会的な背景、個人の性格などが関係していると考えられます。
以下に、一般的な理由や見解をいくつか挙げてみますが、個人の経験や意見には多様性があることを念頭においてください。
-
コミュニケーションスタイルの違い
日本の伝統的なコミュニケーションスタイルでは、直接的な拒絶や反対を表明することは避ける傾向があります。
相手の気持ちを考慮し、円滑な人間関係を維持することを重視する文化的な特徴があります。
そのため、断りや反対の意思を表現する際には、間接的な表現や暗示を用いることが一般的です。
- 社会的な圧力と集団志向
日本社会では、他者との調和や集団の一体感を重視する傾向があります。
個人の意見や欲求を抑制し、周囲の期待や雰囲気に従うことが求められることがあります。
このような状況下では、他人に対して『NO』とはっきりと言うことが難しくなることがあります。
- 上下関係や敬意の文化
日本では、上下関係や敬意を重んじる文化が根強く残っています。
目上の人や権威ある人に対しては、敬意を払い、従うことが期待されます。
そのため、目上の人からの要求に対しても、なかなか『NO』と言いにくいと感じることがあります。
- 矛盾を避ける文化
日本では、矛盾や摩擦を避けることが好まれる傾向があります。
そのため、意見の相違や対立を回避し、一致団結を図ることが重要視されます。
このような文化の影響から『NO』と言うことが対立を引き起こす可能性があると感じ、避ける傾向があるとされます。
これらの要因により、『NO』と言えないとされる傾向がある一方で、個人の性格や状況によってはっきりと反対や断りを表明する日本人もいます。また、近年では国際化の進展や個人主義の重視なども影響し、個人差や変化が生じているとも言われています。
根源は【愛】
これまでのとを簡単にまとめてしまうと
集団意識と上下意識が強く、空気を読みながら角を立てないように振る舞う、というような傾向があるように思います。
さて、この ↑ 文を読んで、どんなイメージや感情が湧きましたか?
A) 自己主張がなく、目立たないようにへこへこしているネガティブな感じ
B) ことの円滑さを重要視したプロチームプレイヤーというポジティブな感じ
いろいろあると思います。
1つの事実としてもいろんな視点、視座がありますよね。ですがこの2つの例は間違いなく同一人物なのです。
人によってはAさんのように見えるし、人によってはBさんのように見えるということです。
直接的な拒絶や反対を表明することは避ける傾向があります、とお伝えしましたが
これは拒絶される側の気持ちを考慮して、なるべく穏便にことが進むように『NO』以外の言葉を選ぶ優しさの現れですし、
上に歯向かえなかったり、多数決が優先されるのもいろんな場面の中で ”流れを止めないため” だったりと
自分以外の対象への気配り、思いやり、愛が全ての根源であること。
その行動を起している本人は遠慮だったり諦めだったりが根源だと思っていることも多いかと思いますが
もっともっと深いところがあります。
そしてそこに気付いていかなければ『自己犠牲』の念がだんだんと強くなってきてしまいますので気を付けたいところです。
自己犠牲とのお別れの仕方はまた別のところでお話しようと思います。
誰もがプロチームプレイヤーの意識でいることができたらきっと世界は平和ですね。
教育で伝わってきたことの勘違い
幼少期、親御さんや学校の先生、もしかしたらお友達から
『自分がやられたら嫌なことは人にやったらダメなんだよ』と教わった人も多いのではないでしょうか。
勿論その通りだと私は思います。
でもこれは ”悪意のある事” に限られるんじゃないかなとも思っています。
ですが『NO』と言うこと、断ることというのは悪意があることでしょうか。
今自分にとって不必要である、もしくは今の自分には対応できないという ”ただの事実” です。
その事実を伝えることに悪意はありません。
そしてここで気を付けたいことは『NO』を受け取る側の人
あなたが『NO』を言われたからといってあなたが否定されたわけではありません。
あなたが受け入れられていないわけではありません。
手渡そうとしたそのことがら (例えば仕事の依頼なのか、商品なのか分かりませんが) が相手にとっては今欲しいものではなかっただけです。
『NO』と言われたらそれは一瞬でも悲しい気持ちや怒りにも似た気持ちになるかもしれません。
ですが反射的に感情を出すよりも一呼吸おいて余裕のある対応をすることで相手との関係性がさらに良くなっていきます。
そしてお伝えする側の人は相手本人を否定しているわけではない、本意がきちんと伝わると信じて、相手を信頼して『NO』を伝えてみてください。
ここで『自分がやられたら嫌なことは人にやったらダメなんだよ』を出す場面ではありません。
分かります。
もし自分が受け入れてもらえなかったら悲しいから、相手を受け入れてあげたい気持ちや
断ったことで自分が嫌われてしまうのではないかと考えてしまうことも。
ですが建設的なコミュニケーションとは、本当に相手を信じるところから始まります。
ただ本当に日本人 (だけとは言いませんが) の心遣いには脱帽です。
一瞬たりとも相手を不快にさせることがないような配慮のある国民性と文化、素晴らしいと思います。
それが自己犠牲にならないように、深読みしすぎずに個々の人々が自由に意見を表明できる社会になったらいいなと心から思います。